トンネルを抜け
看板を発見した俺らは【行くか・行かないか】迷う程だった。
動画はこちら
早速、かおりが山道の入口で白いモヤを見る
その瞬間、次はトンネルの入口から誰かが来るって…
今の俺らならここで危険を感じて中止するが
この時は「怖い」
それ以外の言葉はなかった
「本当にやばい」お互いそう感じていたが
「結局ここまで来たし」
そう言って熊に警戒しながら歩き出した
最悪な状況になるとも知らずに。
急に嫌がっていたはずのかおり足早になり
今度は俺が背後から気配を感じとる
かおりの変化
感じる気配
正直、俺が引き返したくなっていた時だった
無言でスタスタ歩いていくかおりに聞くと…
やはり心境は変わっていた
動画には入れてないが
「引き返さないとまずい」
ようやくここに来てそう思い
マーシー 「戻ろう！」
だがもう遅かった
（撮りたいけど戻らないとなんかマズい…）
そんな半々な気持ちだったせいか
冗談を言いながら結局向かっていた。
この時点で最悪な状況を考えながら歩きだす
スマホを見ると山だからか圏外
撮影しつつも「神社に辿り着かなきゃいい」
そればっか考えていた
結構歩いた気がする…
その時、上の方から声がすると言い出すかおり
歩いても歩いても辿りつかず
再び
マーシー （帰ろう）
かおり（あそこのカーブまで行って無かったらね…）
知ってたかのようにカーブに着いたとき
問題の神社があってしまった。
気配もヤバければ色々音が響いている…
さらに不思議な出来事が起こる
さっきも伝えたように電波はない
なのに…
滅多に連絡してこない親からって事もあって
たまたまにしろ「守護霊が行くな」って言ってるような気がしていた。
境内から音が響き渡る
よーく聞くと誰かが中で歩いているように聞こえる
ワクワクしていたかおりも急にここから恐怖で動けなくなる
ところが…
そう…ここが一番有名な噂
（トンネルで暴走族にレ●プされ、女性が首●をったと言われる鳥居）
まぁ所詮噂は噂…
そう言い合って意を決して潜入した
鳥居をくぐると少し静かな空気が流れ出した
さっきまで鳴っていた音も嘘のようだ
そう思っていた次の瞬間！
かおり「顔が見えた」
一気に震えあがった。
静かだった音も急に鳴り出し
恐怖のあまり、走って鳥居の外に飛び出した！
噂は噂…そう思っていた事で記事にあった事は気にしていなかったが
ここで結びつく事をかおりが言い出した。
奥にある記念碑の横（木と木の間）に裸の女性がいたと言う
それを口にした後から再び境内では歩くような音が鳴り出す
かおり「もう無理だ」
この時には逆に俺が使命感に駆られ
「絶対に撮影して帰りたい」って思うようになっていた。
かおりには鳥居の外で待つように言うが
悩んだ結果一緒に行くことになる
鳥居の外に抜け出して10分間の出来事だった。
再び鳥居をくぐり撮影を開始
墓石？の前に着いた時
俺の背中に痛みが走りだす
かおりが言う
「裸の女性」が見えた場所も撮影し
いち早く逃げ出したい中
冷静ぶって「邪魔しました」
背後にもの凄い嫌な空気を感じつつ
冷静に鳥居の外まで出す
外に出た瞬間
俺とかおりは抑えていたものが解放されたかのように急に走り出す
エンディングも撮る余裕もなく一気に山を降り
トンネルを戻る前にこんな話をした。
かおり「楽しく戻らない？」
マーシー 「歌いながら走って戻るか！笑」
学生のようなテンションで2人はトンネルを駆け
後に本当の恐怖がかおりを襲う事となった。
